物流倉庫の自動化はEC事業にどんなメリットがある?
2024年 05月26日
物流倉庫の自動化はEC事業にも大きな関係があります。この記事では、物流倉庫の自動化について解説していきます。
物流倉庫の自動化とはどんなもの?
物流の自動化は、倉庫作業の中で、入庫、ピッキング、検品、梱包、保管といった業務を機械やシステムを使って効率化することです。
新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインショッピングの需要が増え、物流倉庫では人手不足の解消や作業品質向上が求められています。
この課題を解決するため、自動化技術が注目されています。
具体的には、ロボットアームや自動走行車(AGV)がピッキング作業を行い、AIが商品の仕分けを担当します。
これにより、作業時間の短縮やヒューマンエラーの減少が期待でき、コスト削減や柔軟な対応が可能となるでしょう。
物流倉庫を自動化するメリット
物流倉庫の自動化には、業務の効率化、生産性向上、コスト削減など、多くのメリットがあります。
ここでは、その主なメリットを詳しく解説します。
生産性の向上
物流倉庫の自動化により、システムやロボットが24時間365日稼働できるため、人間のように交代制や休憩が必要ありません。
これにより、生産性が大幅に向上します。
また、自動化システムは商品や保管場所に適応することで、安全性を確保しながら効率的な作業を可能にします。
特に、取り扱いに注意が必要な商品や場所でも、スムーズに対応できるのが大きな利点です。
人的コストの削減
自動化によって、人が行う作業を大幅に減らすことができるため、人材の確保が最小限で済み人件費の削減ができます。
特に繁忙期に臨時スタッフを雇う必要が少なくなるため、コスト管理が容易になります。
初期の導入コストやメンテナンスコストはかかりますが、長期的には人件費や教育費の削減効果が大きく、総コストの抑制が可能です。
品質の安定化
人が行う作業にはピッキングミスなどのヒューマンエラーが避けられませんが、自動化によりこれらのエラーを最小限に抑えることができます。
エラーが発生した場合でも迅速に検出し、対応することができるため、サービス品質の維持をすることも可能です。
また、自動化により倉庫への人の出入りが減ることで、商品への異物混入や温度・湿度の変化による品質低下のリスクも軽減されます。
これにより、商品の品質を安定化させることが可能です。
物流倉庫内の業務を自動化するシステム
自動化の進む物流倉庫は、作業の効率化と正確性の向上を目指して、さまざまなシステムが導入されています。
ここからは、物流倉庫内の業務自動化システムについて解説していきます。
ピッキングの自動化システム
ピッキングとは、出荷指示に基づいて商品を集める作業です。
この作業の自動化に役立つのが自動ピッキングシステムとなります。
完全自動化をする場合は、ロボットによる自動ピッキングや自動搬送ロボットなどを組み合わせることで、大幅に省人化が実現可能です。
完全自動化以外では、作業員を補助するシステムがあります。
一般的には、商品バーコードをハンディターミナルで読み取って管理します。
出荷指示書の商品バーコードを基に指定場所でピッキングし、バーコードを読み込んで照合することで、ピッキング時間を短縮し、正確性を高めることが可能です。
さらに、ヘッドセットの音声指示やデジタル表示を用いたピッキングシステムも存在します。
検品の自動化システム
自動検品システムは、従来の目視による入荷、出荷、棚卸の検品作業を効率化し、人為的なミスを減らします。
ハンディターミナルやスマホ、AI技術を用いた画像認識システムを利用して、倉庫管理システムから出力されたデータと照合し、迅速かつ正確に検品を行うことが可能です。
これにより、経験者と初心者の作業効率差をなくし、均質な作業品質を保つことが可能です。
荷物の搬送を自動化するシステム
荷物の自動搬送システムには、コンベア、昇降システム、ソーティングシステムなどがあり、倉庫システムと連携して活用されます。
自動搬送ロボットは、ピッキング対象の商品をプログラムされたルートに従って移動させるもので、アーム型やレール型などが存在します。
これにより、倉庫内を歩き回る時間を大幅に短縮することが可能です。
また、AIを活用したロボットは、自動マッピング機能により効率的に搬送作業を行います。
荷物の保管を自動化するシステム
自動倉庫システムは、保管だけでなく、商品の入庫から出庫までの一連の流れを一元管理するシステムです。
パレット型、バケット型、フリーサイズ型など様々な種類があり、保管する商品の数や形状によって適性が異なります。
このシステムを導入することで、天井などの立体スペースを有効活用でき、人間とシステムの作業分担をスムーズに進めることが可能です。
倉庫管理システム
倉庫管理システムは、倉庫内の在庫情報、入出荷情報、納品書発行などの作業を一元管理します。
リアルタイムで入出荷の動きを確認し、ピッキングや検品を効率化することが可能です。
倉庫管理システムは在庫管理システムや販売管理システムと連携することで、在庫数の自動集計や保管場所のリアルタイム把握、受注過多の防止などが可能です。
ラベリングシステム
ラベリングシステムは、出荷先情報や追跡コードを自動で印刷し、商品に貼り付けるプロセスを自動化します。
これにより人的エラーを減らし、人件費を削減することが可能です。
包装システム
商品の梱包作業を自動化・半自動化する包装システムは、迅速かつ正確な出荷に貢献します。
完全自動で箱を組み立てるシステムや、一部手動のシステムなど、商品のサイズや形状に合わせたさまざまな包装ロボットが存在します。
まとめ
物流の自動化は、効率的で品質の高いサービス提供を実現し、今後の物流業界において重要な役割を果たすでしょう。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
国立倉庫の通販物流代行サービス
参考URL
- 物流の自動化とは?倉庫で活躍するロボットや事例、デメリットを解説|ECのミカタ (ecnomikata.com)
- 物流倉庫を自動化する方法3選!導入に成功した企業事例も紹介 | 倉庫の自動化なら物流システムエンジニアリングの株式会社APT (n-apt.com)
- 物流倉庫自動化のメリットと9つのテクノロジーを解説 – 株式会社システムライフ (syslife.co.jp)