ネット通販の送料は決め方どのように決めればよい?
2024年 07月19日
送料は、ネット通販の売り上げにも大きく影響します。
この記事では、そんな送料の決め方について解説していきます。
送料の基準は何を参考にすればよい?
送料の基準が高過ぎれば顧客から避けられてしまいますし、安過ぎれば利益が薄くなってしまいます。
ここからは、そんな送料の基準について解説していきます。
競合を参考にする
まず、同じジャンルの商品を取り扱っている競合サイトの送料を調べることが重要です。
商品ジャンルごとに送料の相場は異なりますので、複数の競合サイトを確認し、それぞれの送料設定を把握しましょう。
競合サイトの送料が自社よりも安ければ、ユーザーがそちらで購入する可能性が高まります。
特に送料無料ライン(特定の金額以上の購入で送料が無料になる設定)についても確認し、自社の送料設定に反映させることが大切です。
ただし、競合よりも送料を下げすぎると利益が圧迫される可能性があるため、適切なバランスを見つける必要があります。
利益率
送料設定において、ショップの利益を確保することは最優先です。
ユーザーが商品を購入しても、利益が出なければ事業を継続することができません。
そのため、販売コストに見合った送料を設定することが不可欠です。
具体的には、以下の手順で配送コストを見積もります。
- 売れ筋商品やセットで購入される商品をリストアップし、平均注文額(AOV)を計算する。
- 商品のサイズや重さの平均を算出する。
- 出荷数や商品の特性を考慮して、配送作業の規模を予測する。
- これらのデータを基に配送コストを予想し、利益率を確保できる送料を設定する。
初期費用やランニングコストも含めて総合的に計算し、適切な送料を設定しましょう。
配送業者
使用する配送業者によって、必要な送料は異なります。
送料を抑えるためには、配送料が安い業者を選ぶことが重要です。
配送業者ごとに提供する配送方法や日数、追跡サービスなどが異なるため、自社の取り扱い商品に最適な業者を選びましょう。
特に小さいサイズの商品は、ポスト投函を利用することでコストを抑えることができます。
顧客の利便性
最後に、顧客の利便性を考慮することも重要です。
送料が安くても、配送方法が不便であれば顧客は他のショップを選ぶ可能性があります。
たとえば、定形外郵便は安価ですが、追跡サービスがないため顧客は不安に感じるかもしれません。
一方、メール便は多少高価ですが、配送状況を確認できるため安心感を提供します。
顧客の利便性を高めることで、満足度を向上させ、リピーターを増やすことができます。
送料の具体的な設定方法は?
送料の具体的な設定方法はどうすればよいのでしょう。
ここからは、送料の具体的な設定方法を解説していきます。
全国一律料金
全国一律料金の送料は、全国どこでも同じ送料を設定する方法です。
この方法はシンプルで購入者や運営者にとってもわかりやすいですが、運営コストを考慮せずに設定すると赤字になる可能性がある点には注意が必要です。
全国一律の送料を設定する場合は、平均的な配送料を調査し、負担範囲を見極めることが肝要となります。
配送地域別での設定
この方法は、配送先の地域によって送料を設定する方法です。
地域ごとに異なる送料を設けることで、ショップの負担を軽減できますが、遠方の顧客にとって高額な負担となる場合があります。
この際は、運営側が一部送料を負担するなどの配慮が求められます。
送料無料
送料無料は商品価格に送料を含めるか、運営側が送料を負担することで、顧客に送料を課さない方法です。
高額商品では影響が少ないですが、低価格商品では商品価格が高騰し、カゴ落ちのリスクが増大する可能性があります。
※カゴ落ちとはネットショッピングにおいて顧客がカートに入れた商品を購入しないままサイトから離脱することです。
低価格帯の商品に送料無料を設定する場合は、コストが低い商品や売れ残り商品に適用するのが良策です。
一定金額以上で送料無料
この方法は、一定金額以上の購入で送料を無料にする方法です。
これにより、追加購入や1人当たりの購入単価を上げる効果が期待できます。
設定金額は、平均購入額よりもやや高く、または人気商品の価格よりも高めに設定すると効果的です。
目立つ箇所に「あと○○円で送料無料」と表示することで、顧客の追加購入意欲を喚起できます。
配送手段別の送料設定
この方法は、発送手段(ゆうパック、メール便、宅急便など)によって送料を設定する方法です。
顧客が希望する配送手段を選択できる利点がありますが、注文ごとに異なる手段を扱うため、梱包作業が複雑化する難点があります。
事前に配送内容を確認し、商品ページに明記しておくことが重要です。
まとめ
送料設定は、ショップの利益確保、競合の調査、適切な配送業者の選択、そして顧客の利便性を考慮することが重要です。
これらの要素をバランス良く組み合わせることで、最適な送料設定が見つかるでしょう。
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参考URL
- ネットショップの送料の決め方とは?設定パターンや安く抑えるポイントも合わせて解説! (shop-pro.jp)
- ネットショップにおける送料の決め方や安くする方法について解説! | 【公式】キッチン・インテリア雑貨・収納家具の仕入れなら『マルモトネット』 (marumotonet.jp)
- 送料の決め方:利益のでる送料負担・送料無料ラインの決め方 – Shopify 日本