クロスボーダーECとは何?
2024年 07月10日
ECサイトを運営していたり、ネット通販を行っているとクロスボーダーECという言葉を耳にすることもあるでしょう。
この記事では、そんなクロスボーダーECについて解説していきます。
クロスボーダーECとは
クロスボーダーECとは、越境ECとも呼ばれオンラインショップなどを通じて海外へ商品を販売することです。
複数の国にまたがり、ビジネスを展開することで多くのチャンスが生まれ売上の増加やビジネスの発展に繋げることができます。
コロナ禍により、国内ECは増加してきましたがそれでも世界に向けてビジネスを展開する方が大きくビジネスを発展させるチャンスが広がってきます。
そのため、今後もさらにクロスボーダーECは注目され発展していくでしょう。
クロスボーダーECはなぜ注目されている?
クロスボーダーECは、なぜ注目されているのでしょう。
ここからは、なぜ注目されているのか解説していきます。
市場の拡大と成長性
クロスボーダーECは、国境を越えた市場にアクセスする手段であり、企業は新たな顧客層にアプローチすることで市場の拡大を図ることが可能です。
特に成熟した市場においては、国内市場の成長率が鈍化している一方で、越境EC市場は成長が見込まれています。
コスト効率の向上
クロスボーダーECを通じて販売する場合、物理的な店舗を持つ必要がなくなります。
これにより、店舗運営に関わるコスト(賃貸料、人件費など)を大幅に削減することが可能です。
また、オンラインプラットフォームを活用することで、広告やマーケティングの効率も向上させることが可能です。
多様な製品の選択肢
ユーザーにとっては、自国内では入手困難な製品や特定の国の伝統的な製品を購入できるというメリットがあります。
特に、品質や信頼性の高い日本製品など、特定の国の製品に対する信頼感が消費者にとって重要な要素となります。
グローバルなブランド意識の向上
クロスボーダーECを通じて、消費者は世界中のブランドや製品にアクセスできるため、グローバルなブランド意識を向上させることが可能です。
これは特に若年層や国際的な消費者にとって重要であり、世界的なトレンドや新しい製品に対する関心を高めます。
COVID-19の影響
新型コロナウイルスのパンデミックにより、各国でのロックダウンや移動制限が発生しました。
この影響により、伝統的な小売業界は苦境に立たされた一方で、EC市場は急成長しました。
クロスボーダーECは、このような状況下で特に重要性を増したと言えるでしょう。
クロスボーダーECのメリット
クロスボーダーECの展開には、大きなメリットがあります。
ここからは、クロスボーダーECのメリットについて解説していきます。
商圏がかなり広い
インターネットを通じて商品を販売するため、地理的な制約を超えて広範な顧客にアクセスすることが可能です。
これにより、実店舗よりも多くの顧客と取引できる可能性があります。
インバウンドにも対応可能
観光客や訪問者が自国での購入が難しい商品を帰国後にオンラインで購入する傾向があります。
クロスボーダーECを活用することで、インバウンド需要に対応し、国外からの売上を増やすことが可能です。
現地での実店舗よりハードルが低い
実店舗を展開するには、地域の法的手続きや物理的な設備の確保など多くの障壁がありますが、クロスボーダーECではこれらのハードルが低くなります。
基本的には、ECサイトの運営とロジスティクスに集中するだけです。
クロスボーダーECのデメリット
クロスボーダーECの展開には、少なからずデメリットがあります。
ここからは、クロスボーダーECのデメリットについて解説していきます。
為替リスクの管理
外貨決済を行う場合、為替変動によるリスクが考えられるでしょう。
特に大規模な取引や長期間の支払いにおいては、為替レートの変動がビジネスの収益に影響を与える可能性があります。
地域ごとのカスタマイズが必要
言語、決済方法、発送手段などを販売先の国や地域に合わせる必要があります。
これには、追加のコストと時間がかかる場合が考えられるでしょう。
地域の法律や規制の理解が必要
販売先の国の法律や規制に詳しくなる必要があります。
たとえば、消費者保護法や税法の違いにより、返品やクレームの対応方法が異なる場合があります。
クロスボーダーECの発送方法は?
クロスボーダーECにおける国際小包の発送方法と料金比較は以下の通りです。
【船便】
発送料金: 10kgの場合、東京からアメリカ(ニューヨーク州)へは約8,900円
配送時間: 約1~3ヶ月程度
特徴: 最も安価な方法であり、急ぎではない大量の荷物に向いています。
【航空便】
発送料金: 10kgの場合、約26,700円
配送時間: 約3~6日程度
特徴: 急ぎの配送に適しており、船便よりも高速ですが料金は高めです。
【SAL便】
発送料金: 10kgの場合、約12,700円
配送時間: 約6~13日程度
特徴: コストと配送時間のバランスが取れたエコノミー航空便。一部地域に限定される場合があります(2024年5月現在は一時的に停止中)。
【EMS】
発送料金: 10kgの場合、約27,100円
配送時間: 約2~4日程度
特徴: 最速の配送を提供する航空便であり、料金は高いですが迅速な配達が可能です。
まとめ
クロスボーダーECは、ネットショップを運営する中で大きなビジネスチャンスを生みます。
ビジネスの拡大を狙っているのであれば、考えてみてはいかがでしょう。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
参考URL
- 越境EC(クロスボーダーEC)を作りたい!越境ECを始めるのにおすすめのサービスや、始めるときの注意点を解説します。【よくある質問付き】 | 新宿のwebデザイン、ECサイト制作会社 猫の手 (neko-te.co.jp)
- 越境ECとは? メリット・デメリットから始め方・具体的な事例まで徹底解説 | ecbeing
- クロスボーダーECとは?メリットやデメリット、サイト開設方法を紹介 | ECのミライを考えるメディア (ec-orange.jp)
- 国際小包の料金比較:海外発送料金を抑える方法 – Shopify 日本