ZOZOTOWNが実施するゆっくり配送とは?

2024年 06月25日

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ZOZOTOWNでは、ゆっくり配送というサービスが試験的に実施されています。

この記事では、そんなゆっくり配送について解説していきます。


ZOZOTOWNが提供するゆっくり配送とは?

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ZOZOTOWNは、2024年4月2日から「ゆっくり配送」を試験導入しています。

期間は、4月2日(火)から4月22日(月)23時59分まで(予定)でした。

これは、通常配送よりも長い配送期間を選択することで、ZOZOポイントがもらえる新たな配送オプションです。

具体的には、商品注文日の5日後から10日後の間に発送され、通常配送よりも最大で6日間長いリードタイムとなる配送方法です。

このゆっくり配送を利用したお客様には、特典として10ポイントのZOZOポイントが付与されています。

この試験導入の背景には、2024年4月の働き方改革関連法の施行による「2024年問題」への対応があります。

ZOZOTOWNでは既に、注文商品の受け取り方法の初期設定を「置き配」に変更するなど、配送ドライバーの負担軽減やCO2排出量の低減に取り組んできました。

ゆっくり配送により、注文のおまとめ促進による配送件数の削減や、繁閑に応じた発送作業の分散による配送の効率化が実現できるでしょう。

さらに、将来的には余裕のあるリードタイムを活用したモーダルシフトの実施も検討しています。

※モーダルシフトとは、トラック等の貨物輸送から環境負荷の少ない船や鉄道での輸送に切り替えることです。


Yahoo!ショッピングの取り組み

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Yahoo!ショッピングは、ZOZOTOWNのゆっくり配送に似た取り組みで「おトク指定便」というサービスを2023年4月から展開しています。

このサービスは、ユーザーが急がない荷物に対して余裕のあるお届け日を指定することで、PayPayポイントがもらえる仕組みです。

具体的には、注文時に「おトク指定便」を選ぶと、最短お届け日よりも最大14日遅らせることができ、その指定に応じたポイント(1~100円相当)が付与されます。

このサービスは、ストアが出荷作業を分散させ、物流の負荷を軽減するのに役立ちます。

実証実験では、51%のユーザーがこのサービスを利用し、出荷作業の効率化に寄与する結果となりました。

また、ストアアンケートでも、55%が本サービスの利用に前向きな回答を示しました。

「おトク指定便」は、物流業界の課題である「2024年問題」にも対応しており、再配達削減やCO2削減に貢献します。

Yahoo!ショッピングは、「早く受け取りたい方は早く、急がない方はゆっくりおトクに」という多様な配送ニーズに応え、ユーザーの利便性を高めることを目指しています。


メルカリの取り組み

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メルカリは2024年3月28日に、新たな配送サービス「エコメルカリ便」の提供開始を発表しました。

このサービスはSBS即配サポート株式会社および三菱商事株式会社と連携し、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で開始されています。

この「エコメルカリ便」の特徴は下記3つです。

・60〜100サイズまでの荷物を一律730円で配送できる。

・非対面発送サービス「SMARI(スマリ)」を利用した発送が可能で、コンビニや駅に設置されたスマリボックスから発送できる。

・受取側は置き配指定で受け取ることが前提となり、再配達を減らすことで労働時間の削減やCO2排出の低減が期待される。

「エコメルカリ便」は、今後東名阪エリアへの拡大を予定しており、将来的には「メルカリShops」にも対応する可能性があります。

この新たな配送サービスは、環境負荷の低減や利便性向上を目指しており、メルカリ利用者にとって大きな利点となるでしょう。


Amazonの取り組み

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Amazonでもゆっくりでいいという配送方法を日本で試験的に行なっていた過去があり、アメリカやイギリスでは本格的に導入されています。

3営業日から5営業日ほど荷物の受け取りが遅れますが、このサービスを選択した場合イギリスでは1ポンド分のクーポンが付くシステムとなっています。

アメリカでの調査では、即日・翌日の配送を希望する人は少なく、送料の方が重要であるという回答が増えていることもわかりました。

コロナ禍では、物流網が混乱し品物不足に陥っていたため即日や翌日の高速配送の需要が高まっていましたが日常を取り戻した今、海外でもそこまで需要は高くなく、むしろ待ってでも送料が安い方が良いという需要の方が高まっているようです。

まとめ

ZOZOTOWNでは、試験的に急がない配送が取り入れられ、Yahoo!ショッピングでは既に導入が始まっています。

また、リードタイムには関係ありませんがメルカリも配送ドライバーの負担軽減の対策に乗り出しています。

即日発送や翌日配送などの、サービスだけでなくリードタイムの長い配送も視野に入れてみてはいかがでしょう。


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