路線便とは何?ネット通販ではどんなメリットがある?
2024年 04月10日
お客様のもとに商品を届ける方法はいくつかあります。
この記事では、そんないくつかある方法の中から路線便について解説していきます。
路線便とは
路線便は、トラック1台に対して様々な企業や個人の荷物を混在させて各拠点へ配送する運送方法です。
主に発送拠点を多く持つ、大手の運送業者、中堅運送業者が運営しているサービスになっています。
様々な荷主から集められた荷物は、最終配達地の最寄りの拠点までリレー方式で送られて私たちの手元まで配達されるようになっています。
また、このような路線便とは全く逆の配送方法としてチャーター便という配送方法があります。
このチャーター便は、企業などがトラック1台分くらいあるかなり大量の荷物を運ぶ際に用いられます。
ネット通販の場合、基本的にBtoCの取引が多いためチャーター便で顧客のところへ商品を運ぶことはほとんどありません。
そのため、輸送手段としては路線便や宅配便を利用することになるでしょう。
路線便の主な輸送の流れ
路線便の運送の流れは次の通りです。
・集荷または持ち込まれた荷物は、運送会社によって目的地の方向別に仕分けられ、その後トラックに積み込まれます。
・荷物を載せた路線便のトラックは、届け先の最寄りの運送会社の拠点まで移動します。この過程で、複数の荷物がまとめて同一の場所に運ばれます。
・届け先の最寄りの拠点に到着すると、荷物は最終的な配達先に向けて細かく行き先別に仕分けられ、その後目的地まで配送されます。
このように、複数の荷物をトラックでまとめて運び、最終的な配達先まで効率的に配送することが路線便の特徴です。
通常の宅配便では扱いが難しい長尺物や重量物なども、路線便を利用することで効率よく運送することが可能です。
路線便のメリット
路線便を取り入れることにより、受けられるメリットは何でしょう。
ここからは、路線便のメリットについて解説していきます。
低コストでの運送が可能
路線便は、他の荷物と相乗りして運送を行うため、一緒に積まれた荷物との個数割で料金が決まります。
そのため、荷物の物量に応じた割安な料金で運送を行うことが可能です。
特に小口の荷物の場合、無駄なコストを抑えて効率的に運送を行うことができます。
ネット通販では、運送費が顧客に届くまでにかかるトータルの価格に大きく関わってくるためコストを抑えて運送できるというのは大きなメリットと言えるでしょう。
全国各地への運送が可能
大手の運送会社が運営する路線便は、物流センターや拠点を通じた配送ネットワークが全国に展開されています。
そのため、全国各地への運送を行うことが可能です。
チャーター便と比較しても、路線便はより広範囲への運送を効率的に行うことが可能です。
路線便のデメリット
ここからは、路線便のデメリットについて解説していきます。
運送日数がかかる
路線便は複数の拠点を経由するため、チャーター便に比べて運送日数が長くなる場合があります。
また、積み替え作業の時間のロスや運送の遅れも考えられるため、発送には余裕を持った計画が必要です。
運送時のトラブルリスクが増える
路線便では各拠点を経由して複数の荷主の荷物を積み替えるため、荷物同士の接触が生じやすく破損のリスクが高くなります。
また、積み替え時に口割れや誤着などのトラブルが起きる可能性もあるでしょう。
運送時間の調整が難しい
路線便では集荷や配達の時間指定を受け付けていない場合があり、運送時間の調整が難しいことがあります。
荷物を受け取りたい日時が決まっている場合は、余裕を持った計画が必要です。
搬送量によってはコスト増
大口輸送においては、トラック1台をいっぱいにできるような荷物を運びたい場合、路線便の利用によってコストが増大してしまう可能性があります。
そのため、荷物の量に応じた運送方法の検討が重要です。
路線便の今後の課題
路線便は、ECの需要増加に伴い対応できる荷物量が飽和状態にあります。
そのため、製品が運べない、納期が遅くなってしまうなどの状況に陥ってしまうこともあるでしょう。
そんな状況を解消するために様々なサービスが展開されています。
次の章で詳しく解説していきます。
どんな運送サービスがあるのか
ここからは、運送の効率化を図るためのサービスについて解説していきます。
マッチングサービスによる軽貨物輸送
急ぎの荷物に対応する際には、個人事業主のドライバーによる軽貨物運送が適しています。
オンラインの運送マッチングサービスを利用することで、荷主とドライバーを簡単に結びつけることが可能です。
路線便連携と自社混載便の融合サービス
物流会社では、大手の路線便会社と自社の混載便を組み合わせたサービスを提供しています。
顧客のニーズに応じた運送プランを提供し、路線便の得意エリアと自社便を融合させることで、効率的な運送を実現しています。
まとめ
路線便を使うことで状況によっては、ネット通販の運送費を抑えることが可能です。
小口でサイズが大きい商品などの販売を行う場合は、検討してみてはいかがでしょう。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
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参考URL
- 路線便とは?メリット・デメリットや、路線便の課題と運送サービスの多様化|ECのミカタ (ecnomikata.com)
- 路線便とは何か?チャーター便との違いから運用にかかる費用まで徹底解説!|ECのミカタ (ecnomikata.com)
- 路線便・路線便プラスに関する資料 (r-toolbox.jp)