ピッキングのミスを防ぐ工夫をしている物流倉庫の特徴は？

2024年 03月31日

テーマ：EC事業

EC物流においてピッキングのミスは、お客様の信用を落としてしまう原因となってしまいます。

この記事では、そんなピッキングミスを防止する取り組みをしているEC倉庫の特徴を解説していきます。

そもそもピッキングとは

ピッキングは、倉庫内で行われる必要な商品を集める作業です。

この作業では、あらかじめ渡されたリストや注文書に基づいて指定の品物を集め、それらを検品担当者や梱包担当者に引き渡します。

倉庫のサイズや規模によっては、多種多様な品物が保管されており、それらを効率的にピッキングすることは迅速な出荷に必要不可欠です。

またピッキングには、シングルピッキング（摘み取り）とトータルピッキング（種まき）の2つの方法があります。

シングルピッキングは、1梱包ごとに品物を集めてくる方法であり、梱包がまとまっているため梱包担当者に引き渡しやすいです。

一方トータルピッキングは、複数の受注を合算して、品物の種類ごとに必要な数だけ集めてきます。

これらの品物は、ソーターと呼ばれる機械を使って配分されることもあります。

またピッキング作業では、食品、衣料品、日用品、電化製品など様々な品物が扱われます。

倉庫の種類によっては、さまざまな品物の取り扱いが必要とされる場合がありますが、衣料メーカーの倉庫などでは特定の商品カテゴリーに絞った作業が行われることもあります。

ピッキングミスの原因

ピッキングミスの原因は、どのようなものがあるのでしょう。

ここからは、ピッキングミスの原因ついて解説していきます。

経験による思い込み

ピッキングは、基本的には単純な作業であり慣れてくると細かいチェックを注意して行わなくなってしまう人も少なからずいます。

そのため、注意すれば防げるようなミスが発生する可能性もあるでしょう。

似た情報がある

製品の品番や似たような商品が多くある場合、集中力が欠けてきたり、経験不足により間違ってしまうことがあります。

ピッキングリストの項目が多い

取り扱う商品が多く、ピッキングリストの項目が多いと見間違う可能性がありピッキングミスを起こす可能性も高くなります。

作業ルールが定まっていない

ピッキングは、ピッキングリストを見て商品をピックするというシンプルな作業です。

そのため、それぞれの作業者がマイルールを決めて行うことが多く、ミスが発生すると原因特定が困難となります。

ピッキングミスによる影響

ピッキングミスによる影響はどのようなものなのでしょう。

ここからは、ピッキングミスによる影響について解説していきます。

信用を失う

ピッキングミスの最大の被害は、取引先からの信用を失うことです。

例えば納品された商品の数が少ないことが原因となり、取引先に不利益をもたらすことがあります。

一度失った信用を取り戻すのは容易ではなく、場合によっては永久に元に戻らない可能性もあるでしょう。

作業が増える

ピッキングミスの発生により、顧客対応やミスの埋め合わせ対応など通常作業以外の作業が増えてしまいます。

作業が増えることで、必要工数も増えるため無駄なコストも必要となってしまうでしょう。

ピッキングミス対策をしている倉庫の特徴

ピッキングミス対策をしている倉庫の特徴は、どのようなものでしょう。

ここからは、そんなピッキングミス対策をしている倉庫の特徴について解説していきます。

ハンディーターミナルの活用

バーコードが商品や箱に付いている場合、システムを活用したピッキングが有効です。

ハンディターミナルやスマートフォンを使用し、商品のバーコードと棚のバーコードを読み取りミスが無いように確認を行います。

似ている商品は離れた場所で保管

ピッキングミスを防止するためには、見た目や名前が似た商品を離して保管し、作業者に類似品の存在を事前に伝えることが重要です。

繁忙期には確認が甘くなりミスが起こりやすくなるため、類似品を別の場所に保管することでミスを防ぐことができます。

作業ルールの明確化

ピッキング作業のミスを防ぐためには、作業ルールを明確にすることが不可欠です。

各作業者が独自の方法で作業を行うと品質のばらつきが生じ、ピッキングミスの発生につながります。

ミスを減らすためには、効果的な作業方法を見つけ出し、これをルール化・標準化する必要があります。

そして、これらのルールを作業者に徹底して守ってもらうことが肝要です。

棚番の改善によるミス防止

棚番の文字が小さく見づらい場合、ピッキングミスが起きやすくなります。

文字を大きくし、見やすい場所に移動させるか、汚れた文字を新しいものと交換することでミスを防止することが重要です。

まとめ

改めてピッキングミスは、顧客の信用を失ってしまうほど重大なミスと言えます。

そのため、ピッキングミスを防ぐ工夫がなされている倉庫を見極めて選んでいきましょう。

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