【物流用語5選】WMS、WES、WCS、OMS、TMSの違いを簡単チェック
2024年 09月30日
物流業界では、さまざまなシステムが効率的な業務運営を支えています。
今回は代表的な5つの関連用語について簡単にご紹介します。
物流関連用語
WMS(Warehouse Management System)
WMSは倉庫内の作業を効率化・最適化するためのシステムです。
主な役割は、在庫管理、入出庫管理、棚卸作業のサポートです。
具体的には在庫のリアルタイム反映や、商品の入庫処理・出庫時のピッキング作業、検品の指示などが含まれます。ハンディターミナルとの連携をすることでさらに効率的に作業を行えます。
その他、帳票出力では入庫リスト・ピッキングリスト・棚卸リスト、納品書や送り状伝票データの出力もサポートします。
WMSを活用することで、倉庫内での作業効率が大幅に向上し、ヒューマンエラーを減らすことができます。
WES(Warehouse Execution System)
WESは倉庫内の作業全体をリアルタイムで管理し、見える化することで、効率的に進めるためのシステムです。
人や機械の作業状況を監視し、それぞれが最適なタイミングで作業を行えるよう調整します。
データをもとに作業の流れを分析し、常に効率化を図る仕組みです。
イメージとしては、倉庫内で発生するさまざまな動きを一つの「司令塔」のようにコントロールして、無駄なくスムーズに作業が進むようサポートするツールです。
WCS(Warehouse Control System)
WCSは倉庫内の自動化設備や機械を直接制御するためのシステムです。
コンベアや自動倉庫(AS/RS)、無人搬送車(AGV)、ロボットなどの機器をリアルタイムで管理し、効率的に動かします。
WCSは主にWESと連携し、倉庫内の自動化機器を制御することで、商品の流れをスムーズにし、作業効率を最適化します。WMSが管理するデータに基づき、リアルタイムで物流プロセスを実行します。
WCSはあくまで機械や設備の制御を専門にしており、従業員の作業管理は行いません。
主に自動化された倉庫の設備を最適に稼働させ、設備の監視やトラブル対応を行うツールです。
OMS(Order Management System)
OMSは顧客、商品、在庫、注文を一元的に管理するシステムです。
複数のECモールや販売チャネルからの情報を統合し、効率的に処理・管理を行います。
ネクストエンジンのようなシステムがその一例です。
OMSを導入することで、複数のモールがある場合でも、在庫情報や商品情報をモールごとに処理する手間がなくなります。
すべての情報が一元化されるため、各モールの在庫状況や価格の変更も簡単に反映でき、作業効率が大幅に向上します。
TMS(Transportation Management System)
TMSは物流における輸送業務を総合的に管理するシステムです。
運送ルートの最適化や配車計画の自動化により効率的な輸送を実現し、コスト管理をサポートします。
さらに輸送進捗のリアルタイム管理機能を備えており、各配送の状況を常に把握できるため、遅延やトラブルにも迅速に対応可能です。
輸送データの一元管理により、全体の運送プロセスを可視化し、より効率的で透明性の高い物流運営を実現します。
当社のソリューションと関連システムのご紹介
独自開発のWMS
当社が独自に開発したWMSは、在庫や入出庫管理を効率化するだけでなく、独自開発のため、柔軟なカスタマイズが可能です。
さらに、OMSであるネクストエンジンとのAPI連携が可能なため、複数のECモールや販売チャネルからの注文データを一元管理したデータを倉庫連携できます。 この連携により人的作業を大幅に削減し、手間を省くだけでなくヒューマンエラーのリスクも低減できます。
自動梱包機「PaLS」
1日最大4000個の出荷が可能な自動梱包機「PaLS」を導入しており、商品を迅速かつ正確に梱包し、出荷までのリードタイムを大幅に短縮します。大量注文時にも高い効率性を保ちながら、スムーズなオペレーションでお客様に高品質なサービスを提供します。
物流業界は日々進化しており、効率性や迅速性が求められています。
当社は先進的なシステムを導入し、自社開発のWMSを活用することで、変化に柔軟に対応しながら、安定した品質でお客様にご満足いただけるサービスを提供しております。
物流代行を検討している方、また詳しい情報が気になる方は、国立倉庫のEC通販物流代行サービスページにてお問い合わせください。
まとめ
物流の効率化に欠かせないWMS、WES、WCS、OMS、TMSは、それぞれ異なる役割を持ち、EC・倉庫管理・輸送の最適化をサポートしています。
昨今の物流問題を考えると、労働力不足やコストの上昇が深刻化しています。これらのシステムを活用することで、効率的な運営が可能となり、限られたリソースを最大限に活かすことができます。