化粧品発送代行の注意点とは?
2024年 02月29日
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近年、化粧品ECが大きく伸び、今後も伸びていくと予想されています。
この記事では、そんな化粧品ECの発送代行の注意点について解説していきます。
今後も化粧品ECが伸びていく理由は?
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化粧品業界はこれまで、ECの比率が上がりにくい業界であり他の業界よりもEC化率が低い傾向にありました。
しかし、幸か不幸か新型コロナウイルスの爆発的な広がりによりおうち時間が増え、在宅での化粧品注文の広がりが加速しています。
アメリカやラテンアメリカ、ヨーロッパや中東、アフリカでも化粧品のEC化が進み今後も伸びていくと予想されます。
化粧品ECが伸びていく理由としては下記の3点が挙げられます。
・カウンセリングのバーチャル化
・サブスク化
・SNSの活用
次でこの3点について詳しく解説していきます。
カウンセリングのバーチャル化
化粧品ECが伸びる理由のひとつ目としてあげられるのは、カウンセリングのバーチャル化です。
これまで化粧品を購入する層は、百貨店や化粧品店、薬局などのビューティーアドバイザーからのカウンセリングや実際に店舗に行って購入、もしくは店舗で試してからネットで購入する傾向が強くありました。
しかし、コロナ禍による影響から店舗の客足は遠のいてしまいました。
そんなコロナ禍の影響を打開しようとしたロレアルの例を見ると、デジタルの活用に力を入れています。
バーチャルタッチアップというその場で撮影した画像や、モデル画像を使って実際にメイクしたかのようなシミュレーションを行えるシステムの導入を、Amazonなどのモールで始めました。
すると購入率は、通常の3倍となり販路を広げたひとつの例となっています。
このように実際の店舗に行かなくても化粧品が試せるため、さらなる販路の拡大にも期待が持てるでしょう。
サブスク化
ロレアルは、バーチャルタッチアップに加えて、ビデオチャットを活用したカスタマイズ・ヘアカラーのサブスクリプションサービスも提供しています。
顧客のオンライン上での購入履歴を活用し、個人に合わせた提案が可能です。
このパーソナライズ化が顧客に特別感を提供し、化粧品ECの価値を高めています。
これに伴い、商品のバリエーションの拡充やサブスクリプションに対応した物流の変化が必要とされています。
SNSの活用
化粧品ECの成長の理由としては、美容部員やメイクアップアーティスト、マイクロインフルエンサーによる情報発信からの購入がひとつの要因です。
特に中国では、デジタル化が進む一方でコミュニケーションを重視した購買プロセスが広がりを見せています。
ロレアルでは、過去に中国のビューティーアドバイザーをインフルエンサー化するトレーニングを行っており、その結果リアル店舗ではなく個人に直接販売するDtoCが盛んです。
これに伴い、化粧品ECはさらに伸びていくと予想されています。
化粧品ECの課題
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ここからは、化粧品ECの課題について解説していきます。
使用感のための試供品不足
化粧品は実際に使用してみないと効果や相性が分からないため、店舗での試供品やテスターの需要が高いです。
これに対応するため、バーチャルメイクサービスなどの新しいサービスを導入する必要があります。
業界内競争の激化
化粧品業界は競争が激しく、大手メーカーがシェアの大部分を占めています。
新規参入が難しく、価格競争も困難な状況です。
そのため、デジタル技術を駆使した販売戦略が必要です。
購入トラブルの増加
化粧品のECサイトでの購入トラブルが増加しており、消費者の警戒心も高まっています。
クリーンなサイト運営や注意書きの明記が必要です。
新規参入の難易度の高さ
大手メーカーの存在やGoogleの検索アルゴリズムの影響で、新規参入のハードルが高いです。
既存メーカーとの連携やインフルエンサーの活用など、差別化を図る施策が必要となります。
化粧品発送代行の注意点
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化粧品の発送代行や物流委託を検討する際に注意すべき点はどのようなことなのでしょう。
ここからは、化粧品発送代行の注意点について解説していきます。
製造業許可の取得
化粧品を製造し、保管するためには、適切な製造業許可が必要です。
また、医薬部外品を扱う場合は、医薬部外品製造業許可も必要です。
品質管理の環境
化粧品は温度や湿度、光に影響を受けやすいため適切な環境で保管されることが重要です。
空調管理や湿度管理が可能か確認しましょう。
ロット管理と有効期限の管理
化粧品も食品同様に、ロットや有効期限の管理が必要です。
システム管理が可能かどうかを確認しましょう。
高単価商品の保管設備
高価な商品を保管するための安全対策やセキュリティ措置が十分に行われているか確認しましょう。
セット品の対応
スキンケア製品ではセット品が一般的です。
複数商品を組み合わせたセット品の対応ができるか確認しましょう。
試供品や説明書の同梱
注文内容に応じた試供品や説明書の同梱が可能かどうかを確認しましょう。
ギフト商品のラッピング
高品質なサービスを提供するために、ギフト商品のラッピング包装が可能かどうかを確認しましょう。
これらのポイントを確認することで、化粧品の発送代行や物流委託に関するリスクを最小限に抑えることができます。
まとめ
化粧品ECは、SNSやデジタル化により更に伸びていくと考えられます。
それに伴い、化粧品EC特有の物流や倉庫業務の注意点もしっかりと把握していかなければならないため注意が必要です。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
国立倉庫の通販物流代行サービス
参考URL
- 化粧品物流の発送代行・委託サービス導入の注意点【倉庫現場が語る】|在庫管理大学|在庫管理ソフト「ロジクラ」|無料(フリー)で試せる (logikura.jp)
- 化粧品・コスメのECの課題とは?構築ポイントや成功事例をご紹介! | EC-CUBE
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