倉庫を借りる費用に関係する坪や平米とは?

2024年 02月22日

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倉庫に製品を保管してもらうために必要なスペースの単位として『坪』や『平米』という言葉が出てきます。

この記事では、そんな『坪』や『平米』に関して解説していきます。


坪とは

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『坪』は日本の伝統的な面積の単位であり、住宅の広さや土地の面積を示す際に使われている単位です。

身近なものの比較で言うと畳2枚分の広さで大体1坪だとされています。

坪という単位が生まれた背景としては、日本人が古くから身体を基準にした測定を行っていたことに起因します。

例を挙げると、人差し指と親指を広げた時の長さが5寸(15センチ)、これを10倍にした大きさが当時の日本人の平均身長や両手を広げた時の大きさです。

この当時の平均身長である1.5メートルを一辺とする正方形に余裕を与えた1.8メートル×1.8メートルの3.3平方メートルが1坪と考えられました。

しかし、長らく使われていた尺などの単位ですが昭和34年に計量法施行法が制定され、公式な場ではメートル法が基準とされました。

そんなメートル法が広く浸透していても、日本では坪や尺などの尺貫法の単位は依然として使われています。

そのため、倉庫などを借りる際には坪といった単位が使われることがまだ多いです。


平米とは

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平米(へいべい)は、面積を表す単位であり、1平米は1メートル×1メートルの面積を指します。

メートルを基準とした単位であり、国際単位系(SI)の基本単位の一つです。

国際単位系は世界共通の単位系であり、1875年のメートル条約で確立されました。

したがって、平米を用いることで広さを国際的にも理解できます。

平米と平方メートルは同じであり、1平方メートルも1平米と等価です。

坪数を出したい場合は、この平米に対して1坪の面積である3.3平方メートルで割ることで算出することができます。

例:9メートル×11メートルのスペースは、99平米。坪数を出すには99平米÷3.3を計算する。算出される坪数は30坪となる。


坪単価とは?

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坪単価とは、1坪あたりの金額のことです。

基本的には、1坪あたり月額◯千円といった形で契約を結ぶことがほとんどです。

坪単価は、物流倉庫の立地によって地価が高い場所にあれば自ずと坪単価は高くなり、地価が安い場所にあれば坪単価は安くなる傾向にあります。

坪単価の相場としては下記の通りです。

  • 東京23区(4,500円から7,000円)
  • 東京23区外(3,500円から5,000円)
  • 千葉エリア(3,000円から4,000円)
  • 大阪エリア(3,700円から4,500円)
  • 名古屋エリア(2,500円から4,000円)
  • 仙台エリア(2,600円から4,000円)
  • 福岡エリア(2,700円から3,500円)

首都圏は、地価も高いため倉庫の保管料も高い傾向にあります。

郊外であれば金額は抑えられますが、その分輸送費がかかるため保管料と輸送料のバランスを取ることが重要です。

ちなみに坪数による契約では、使用した坪数によって毎月請求が変わる使用坪契約とあらかじめ使用する坪数を決めておく固定坪契約があります。

保管する量が読めない場合は、使用坪契約にして柔軟な保管に対応してもらうようにし保管する量が決まっているのであれば固定にしておく方が無難でしょう。


坪以外で倉庫貸しの単位は?

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倉庫を借りる際には、坪以外の単位でスペースを借りることもあります。

ここからは、坪以外の単位について解説していきます。

個建て

個建ては、保管した製品の数や箱数で保管料を計算する方法です。

この個建ては、製品のサイズや箱の大きさが均一の場合に利用されます。

製品や箱1個あたりに対して単価を設定して、実際に倉庫に保管された個数をかけて計算していきます。

パレット建て

パレットは、荷物を乗せて運搬するのに使う板状のものです。

パレット建ては、事前に取り決めた単価に使用したパレット数をかけます。

大量の製品や箱を効率的に扱う場合、製品や箱をパレット上にコンパクトに積み上げて、パレット単位での移動を行うことで倉庫業務や物流業務の効率化が可能です。

また、製品や箱の量によっては、個々の製品や箱をパレットにまとめることで保管コストを削減できる場合があります。

重量建て

重量建ては、製品や箱の大きさは関係なく重量で保管料を計算する方法です。

液体など重量が大きいものや、サイズを正確に測るのが難しいものを保管するときに利用されます。

重量建ての場合は、1キログラムや1トンを単位とします。

倉庫によっては、床自体の耐荷重によって保管できる重さが決まっている場合もあるため注意が必要です。


まとめ

坪や平米は、倉庫を借りる際には知っておくと良い単位です。

また、製品によって坪単位で倉庫を借りるのかその他の単位で借りるのかを吟味し保管料を最適化できると良いでしょう。


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