ECに特化した物流倉庫の特徴は?

2023年 11月30日

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ECとは、電子商取引のことでありネット上で商品やサービスを売り買いすることです。そんなECに特化した倉庫をEC物流倉庫と呼び、近年物量が増加しているEC物流のプロセスの中でも重要な位置付けになっています。

この記事では、重要な位置付けにあるECに特化した物流倉庫の特徴について解説していきます。


EC倉庫の特徴

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近年では、ネットショッピングの発達によりECに特化した倉庫のニーズが急速に高まってきました。ここからは、そんなEC倉庫の特徴について解説していきます。

BtoC向けの出荷がメイン

ECに特化した物流倉庫では、企業から一般消費者に向けたいわゆるBtoC向けの商品を扱うことが多いです。

なぜなら、近年では個人でインターネットを通して買い物をすることが多くなっているためです。

この場合は、出荷パターンが決まっており複雑な出荷方法や荷姿へのカスタマイズをする必要がほとんどありません。

対して法人向けのいわゆるBtoBと言われるような客先への出荷が多い一般的な倉庫では、出荷先ごとに出荷方法が異なったり指定伝票を使用したりと複雑な業務が発生する場合もあります。

スピード感が求められる

ECでは、様々なニーズを持つ消費者が商品を購入していきます。

週末のイベントまでには商品を揃えたい人や、明日のデートに必要なプレゼントが欲しいという人などかなり直近の予定に合わせて購入することも少なくありません。

そのため、ECに特化した物流倉庫では入庫から出庫までのスピード感が求められます。

実際に一般の消費者がネットショップなどで商品を購入する際には、配達のスピードを重視することが多く翌日配送やスピード配送などスピーディーに商品が手に入るかを確認して注文を確定させる場合もあります。

配送スピードが遅いだけでも競争力が弱まってしまうため、通常の物流倉庫よりもスピード感が求められるのがECに特化した物流倉庫の特徴です。

小ロット多品種での在庫

一般的な物流倉庫は、小ロットでの在庫に対応していないことがほとんどです。

しかし、EC倉庫では小ロット且つ多品種での在庫に対応しています。そのため、EC事業に参入したての企業やスポットでの業務などの幅広い要望に応えられるようになっています。

また、多品種の在庫にも対応しているため日用品から家電、ファッションや食料品などの在庫や出荷にも対応が可能です。

温度管理が必要な商品にも対応しているEC倉庫もあり、様々なニーズに対応することが可能なのもEC倉庫の特徴です。


EC倉庫には4つの種類がある

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EC倉庫は大きく分けると4種類あり、それぞれ特徴があります。ここからは、4種類のEC倉庫について解説していきます。

フルフィルメントセンター

フルフィルメントセンターとは、商品の入荷から検品、在庫に出荷、配送まで物流業務を一貫して行うEC倉庫です。

全ての物流業務をひとつの拠点で行うため、出荷までのスピードが早くECの競争力を高めるための当日出荷やスピード配送が実現できます。

物流業務を一貫して任せられるため、自社では拡販業務のみに力を入れられるメリットがある一方で品質やサービスはフルフィルメントセンター任せになってしまう場合がほとんどなので自社で取り扱う製品と相性の良いフルフィルメントセンターを選ぶ必要があるでしょう。

トランスファーセンター

トランスファーセンターとは、在庫を保管しない通過型のEC倉庫です。

入荷した商品をそのまま検品や梱包にまわして、出荷し消費者へと届ける形になっており小ロットで他配送の場合に適しています。

在庫の管理や在庫保管はできないため、ECの運用方法によっては利用に向いていないため注意が必要です。

ディストリビューションセンター

ディストリビューションセンターは、在庫を行うEC倉庫です。

一度入荷した商品は倉庫に保管され、注文に応じて出荷されていきます。

フルフィルメントセンターと似ている形態になっていますが、フルフィルメントセンターのように一元管理することを目的としておらず在庫管理の方に重点をおいています。

そのため、返品交換やクレーム対応などカスタマーサービスの部分に関しては対応していないことが多いです。

お客様対応はあくまでも自社で行い、在庫保管と出荷、配送までの物流業務を外注したい場合に利用できるEC倉庫と言えるでしょう。

プロセスディストリビューションセンター

プロセスディストリビューションセンターとは、物流業務に加えて加工機能を備えたEC倉庫です。

例えば、家電の組み立てやお肉やお魚の加工作業などを担うことができます。

イメージ的には、自社で加工する業務を倉庫に外注して加工してもらい配送まで行ってもらうと考えれば想像しやすいでしょう。


まとめ

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ECの倉庫と言っても様々な特徴があり、自社で扱う商品によってしっかりと選ぶ必要があります。

それぞれの特徴を把握して、ぴったりのEC倉庫を探すようにしましょう。


国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
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