EC物流倉庫で活躍するロボットのトレンドは?

2024年 06月24日

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EC物流倉庫では、多くのロボットが活躍し自動化が図られています。

この記事では、そんなEC物流倉庫で活躍するロボットのトレンドについて解説していきます。


物流ロボットとは

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物流ロボットとは、物流の主要な工程である輸送、保管、荷役、包装、流通加工を自動化するためのロボットや機械のことです。

人手不足の解決策として注目されており、特に業務の半自動化を目指すものが多く普及しています。

物流ロボットは単独で全ての業務を行うのではなく、人との協働を重視しています。

例えば、細かな配送分けなどは人の方が効率的な場合が多いため、ロボットと人の役割を分けて使用することが求められるでしょう。

このため、ロボットが得意とする部分を自動化し、残りの部分を人が担当することで、全体的な業務効率の向上を図っています。


物流ロボットのメリット

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物流ロボットは、EC物流倉庫の業務においてどんなメリットがあるのでしょう。

ここからは、物流ロボットのメリットについて解説していきます。

業務の効率化

ロボットは24時間365日稼働可能で、作業効率を一定に保ち、スタッフの疲労による効率低下やミスを防ぎます。

これにより、作業スタッフはより重要な業務に集中することができるようになるためコア業務に人員を割くことが可能です。

環境変化への対応力

ロボットは環境の変化に応じてレイアウトの変更が可能であり、商材の変更や規模の拡大・縮小にも柔軟に対応できます。

変化の激しいEC物流では、環境変化への対応力は大きなメリットと言えるでしょう。

人的ミスの削減

ロボットは決まった作業を正確に遂行できるため、ヒューマンエラーが起こりやすい作業を代替することで、品質を維持・向上させることができます。

EC物流での人的ミスは、エンドユーザーにダイレクトで影響を与えてしまうため人的ミスが減るのは大きなメリットと言えるでしょう。

人件費の削減

ロボットは夜間でも連続稼働が可能で、手作業の業務を代替することで業務の効率化と人件費の削減が可能です。

特に、大規模なEC物流倉庫ではこの効果が顕著に現れるでしょう。


物流ロボットの種類

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物流ロボットには、用途に応じてさまざまな種類があります。

ここからは、物流ロボットの種類について解説していきます。

AGV(無人搬送車)

AGVはAutomatic Guided Vehicleの略称で、自動で荷物を運ぶロボットです。

主に搬送工程で使用され、あらかじめ決められたルートをQRコードや磁気コードを利用して走行します。

AMR(自律走行搬送ロボット)

AMRはAutonomous Mobile Robotの略称で、自律的に走行ルートや移動範囲を判断するロボットです。

人や障害物を自動で感知し、協働して動きます。

ソーター

ソーターは高速で商品を自動仕分けするロボットで、ベルトコンベヤ型や平面型などの形状があります。

大量の商品を短時間で正確に仕分けることが可能です。

棚搬送ロボット

棚搬送ロボットはAGVの一種で、商品の棚を作業者のもとに運ぶ役割を果たします。

これにより作業者は歩き回る必要がなくなり、業務効率を向上させることが可能です。

棚搬送ロボットは、GTP(Goods To Person)とも呼ばれます。


物流ロボットの2024年トレンドは?

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2024年の物流ロボットのトレンドは何でしょう。

ここからは、そんな2024年の物流ロボットのトレンドについて解説していきます。

モバイルロボット(AGV/AMR)

モバイルロボットは無人で荷物を搬送する移動ロボットで、AGVとAMRがあります。

AGVは決まった経路を往復するのに対し、AMRは自律的にルートを判断して移動することが可能です。

近年はAIを搭載して配送ルートを最適化し、効率的な運搬が可能なモデルが増えています。

例えば、HIKROBOT社のAGVはAIを活用して最適なルートを自動で計算し、ビッグデータを用いて倉庫内の棚の配置を効率的に調整することが可能です。

自動倉庫ロボット

自動倉庫ロボットは、倉庫内の荷物を自動で出し入れするシステムです。

2つの主なタイプがあり、1つはロボットがコンテナを1つずつピッキングする方式、もう1つは棚ごと運んで作業者の前に配置するGTP(Goods To Person)方式です。

新興メーカーの自動倉庫システムの採用事例が増加しており、例えば、株式会社イー・ロジットはRENATUS ROBOTICSのシステムを導入しました。

このシステムは汎用コンテナを使い、高い入出庫能力と拡張性、そして低コストが特徴です。


まとめ

ロボットを導入しているEC倉庫は、人件費の削減や業務効率化が実現しており、より良いサービスを受けられる可能性が高いです。

更には、人的ミスも抑えられる可能性が高いためエンドユーザーの評価も高められることが期待できるでしょう。


国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。

国立倉庫の通販物流代行サービス

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