EC物流倉庫の選び方は?

2023年 11月16日

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自社で行っているEC事業が好調で拡大してくると、出庫業務を外部に委託しなくては間に合わないという事態が発生することもあります。そんな場合、外部のEC倉庫を探さなくてはなりません。この記事では、そんな悩みを持つ方のためにEC物流倉庫の選び方について解説していきます。


外部のEC倉庫を持つ目安は?

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外部にEC倉庫を持つべき目安は、一般的に月の出荷数が大体300件を超えた時と言われています。

月300件を超えていない場合は、会社内の一部を倉庫として使い発注があった際に梱包して宅急便や日本郵便などの配達業者に出す一般的なやり方が低コストで効率も良い方法です。

また、月に300件以下の小ロットだと委託管理してくれる倉庫業者がなかなか見つかりません。

受注がまだまだ少ないスタートアップや副業から発展させていきたい個人などは、安定的に月300件以上の出荷が見えてきた時に外部のEC倉庫を持つことを考えた方が良いと言えるでしょう。


EC倉庫を外注するメリット

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EC倉庫を外注するメリットは、主に下記の3つです。

  • 人為的なミスの削減
  • 工数の削減
  • 物流品質の向上

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

人為的なミスの削減

ECの事業でよくありがちなのが入出庫の間違いなど人為的なミスの発生です。

スタートアップや新規事業でEC事業を立ち上げた場合、物流専門の知識や経験を持った専任の社員を必ず配置できるとは限りません。

そのため、他の作業と兼任して行う場合も少なくないので自ずとミスも発生しやすくなります。

また個人で大きく事業を展開している場合、ひとりで受注から出荷までを行う場合がほとんどで人為的なミスが発生しやすくなっています。

このような人為的なミスは、EC倉庫を外注することで削減することが可能です。外注先は、物流業務のプロなので人為的なミスが起きないようなノウハウを持っています。

人為的なミスは、会社の信用にも関わることですから外注することで削減できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

工数の削減

1番大きなメリットと言えるのがこの工数の削減です。

出荷業務や在庫管理に追われているばかりでは、事業はなかなか拡大していきません。

事業拡大のためには、マーケティングや販路拡大、商品企画やキャンペーンなどに時間をかけるべきでしょう。

今は人手不足で人を雇うにも一苦労ですし、雇えたとしても人件費というコストが増えてしまうという懸念点もあります。

しかし、EC倉庫を外注すれば新しく人を雇うよりもコストはかかりません。また、人材教育をして完璧に稼働するまでの時間も短縮することができ事業拡大のための業務にリソースを割くことができます。

物流品質の向上

物流品質の向上もEC倉庫を外注するメリットのひとつです。

事業が大きくなり出荷数が増えていった場合、1つの商品に対してかける業務を短縮して行う必要があり丁寧さが欠けてしまうこともあるでしょう。

丁寧な梱包や正しい納入先住所などの記載は、ECの事業においてお客様と企業の信頼につながる部分ですからミスは許されません。

EC物流に特化した外注先であれば、物流部分の品質もしっかりしているため慣れない部分でお客様の信頼を落とすことなく宣伝活動や製品自体の品質向上に努めることが可能となります。


EC倉庫を選ぶ時のポイント

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ここまでで、EC事業が拡大したら外注した方が良いということがわかったでしょう。ここからは、EC倉庫を外注したいと思った時に選ぶポイントを解説していきます。

保管の条件を満たしているか

自社の製品とEC倉庫がマッチしていて保管の条件を満たしているかはかなり重要です。

例えば、食品を取り扱うのであれば温度管理や冷蔵・冷凍の設備が整っているかは重要となります。また、立地的にも周りが畑で砂埃が舞いやすいという条件だと食品向けのEC倉庫としては自社製品を保管しづらいでしょう。

柔軟な対応を取ってくれるか

EC事業の急激な拡大や季節商品による増減など、在庫や入出庫の変化に柔軟な対応を取ってくれるかは非常に重要です。

取り扱う製品について急激に在庫量や出荷量が変化してしまった場合、対応が遅れるとお客様を待たせてしまったり余計なコストがかかったりしてビジネスチャンスを逃してしまうことにも繋がります。

そのため、ある程度柔軟な対応が取れる倉庫なのかというのは確認しておく必要があるでしょう。

作業の内容

EC倉庫によって請け負ってくれる作業の内容は異なります。

例えばラッピングにこだわりたいということであるならば、倉庫指定のものしか使えないという業者は都合が悪いでしょう。そのため、求める作業を請け負える倉庫を探す必要があります。

また、販促のためにチラシやクーポンを入れてもらうことが可能かなど細かい部分の作業も行えるかどうか確認しておくと良いです。

自社の求めるサービスを請け負ってくれるのかはしっかりと確認しましょう。


まとめ

EC倉庫選びは、そのまま売上や自社の信用に跳ね返ってくるといっても過言ではありません。

しっかりと基準を持って選び、より良いEC倉庫を選んでEC事業を発展させていきましょう。


国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
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