タイヤ交換後のタイヤは袋に入れたままで良い?

2025年 10月14日

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タイヤ交換した後は、基本的にビニール袋にタイヤが一本一本入れられた状態で返却されることが多いです。

この状態で保管して良いのか気になるところです。

この記事では、そんなタイヤを袋に入れたままで保管して良いのかについて解説していきます。


タイヤを袋に入れたままは良くない?

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タイヤ交換後、そのまま袋に入った状態で家に持ち帰り、保管している方も少なくないでしょう。

実は、そのままの状態で長期間保管するのはおすすめできません。

袋のままでも悪いわけではありませんが、持ち帰ったら一度袋から出しタイヤの状態を確認することが大切です。

特に注意したいのは、タイヤが濡れたまま袋に入っているケースです。

雨の日に交換した場合など、濡れたまま密閉してしまうと袋の中に湿気がこもり、ホイールのリム(タイヤとの接触部分)が錆びる原因になります。

リムが錆びると、エア漏れにつながる恐れもあります。

理想的なのは、タイヤを水洗いして汚れを落とし、しっかり乾燥させてから保管することです。

タイヤワックスなどは不要で、とにかく「乾かすこと」が最も重要です。

もし袋が湿っている場合は、乾いていても再び袋に入れない方が安心です。

また、湿度の高い地域では、袋の中が蒸れてしまうリスクもあります。

直射日光の当たらない車庫などに保管する場合でも、袋は外して風通しを良くした方がタイヤやホイールの劣化を防げます。

そもそも、整備工場などで渡される袋は「保管用」ではなく、「車内を汚さないための運搬用」として用意されていることが多いものです。

持ち帰った後は、袋の役目を終えたと考えて一度取り外しておくのがよいでしょう。


タイヤをしまう前にやっておきたい4つの基本ステップ

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タイヤを長持ちさせるためには、倉庫やガレージにしまう前の準備がとても重要です。

ここでは、保管前にやっておくべき4つの基本ステップを順を追って紹介します。

水洗いで汚れを丁寧に落とす

交換後のタイヤには、道路の泥や砂、融雪剤、油分など目に見えない汚れが多く付着していることがほとんどです。

これらを放置したまま保管するとゴムが化学反応を起こし、ひび割れや硬化の原因になります。

まずはホースなどを使って、水だけでしっかり洗い流すのが基本です。

洗剤を使うと、成分が残ってゴムを傷めることがあるため基本的には水洗いで十分です。

落ちにくい汚れがある場合のみ、薄めた中性洗剤を使い最後に十分な水ですすぐようにしましょう。

タイヤの溝の間やホイールの隙間も忘れずにチェックし、泥や小石が残っていないか確認します。

乾かすのは“日陰でじっくり”が鉄則

洗浄後のタイヤを濡れたまま保管するのは絶対にNGです。

水分が残った状態で袋やカバーをかけてしまうと、湿気がこもってカビやサビを引き起こします。

特にホイールのリム部分(タイヤと接する縁)は錆びやすく、放置するとエア漏れの原因にもなります。

洗ったあとは、風通しの良い日陰でしっかり乾かしましょう。

直射日光の下で乾かすと紫外線によってゴムが硬化し、劣化を早めるおそれがあります。

表面だけでなく、溝の奥まで完全に乾いたことを確認することが大切です。

乾燥途中で袋やカバーをかけてしまうと湿気が残るため、「完全に乾いてから収納」が鉄則です。

タイヤワックスは保管前には使わない

「タイヤを保護するならワックスを塗った方がいい」と思う方もいるかもしれませんが、保管前の使用は避けた方が賢明です。

タイヤワックスには保護成分が含まれていますが、長期間ついたままだと化学反応を起こし、ゴムの硬化やひび割れを誘発することがあります。

とくに保管中は空気の循環が悪いためワックス成分が残りやすく、かえって劣化を進めてしまうこともあります。

タイヤを長持ちさせたいなら、「洗って乾かす」までで十分です。

空気圧を少し抜いて保管する

ホイール付きのタイヤを保管する場合は、空気を少し抜いておくのがポイントです。

満タンの状態で放置すると、ゴムが常に内側から押されるため変形やひび割れを起こしやすくなります。

空気圧は、指定値のおよそ半分(1.0〜1.5kPa程度)を目安に調整しましょう。


まとめ

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タイヤを袋に入れたまま保管すると湿気がこもり、ゴムの劣化やホイールのサビの原因になります。

持ち帰ったら袋から出して水洗いし、汚れを落としてから日陰でしっかり乾かしましょう。

乾燥が不十分だとサビやカビが発生することもあります。

また、タイヤワックスの使用は避け、乾燥後は空気を少し抜いて立てて保管します。

こうすることで、タイヤの品質を長く保つことができます。


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