一般のトランクルームでピアノ保管はやめた方がいい?デメリットは?

2025年 09月30日

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ピアノ保管は、一般的なトランクルームで出来るのか気になるところです。

この記事では、そんなピアノ保管に関して一般的なトランクルームで保管するデメリットについて解説していきます。


温度・湿度管理の不備

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ピアノは木材や金属が複雑に組み合わさった精密な楽器であり、環境条件に大きく左右されます。

一般的なトランクルームは、衣類や家具の一時保管を前提に作られているため、ピアノに適した温度・湿度管理が行われていません。

湿度が60%を超えると内部にカビが発生しやすくなり、逆に40%を下回ると木部の乾燥による割れや響板の変形につながります。

また、夏場と冬場で20度以上の温度差が生じることも珍しくなく、その結果、弦の張力や響板の状態が変化して調律が大きく狂ってしまいます。

ピアノは「生きている楽器」ともいわれるほど環境に敏感なため、温湿度管理が不十分なトランクルームでは本来の音色や価値を保つことは極めて難しいといえるでしょう。


防音性や振動への影響

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ピアノは強い音を発する楽器であると同時に、外部からの振動や音にも敏感に反応します。

防音や防振が考慮されていないトランクルームは、隣室で荷物を動かす際の振動や外部からの衝撃が響板やフレームに伝わる可能性があります。

特に長期間にわたって小さな振動を受け続けると、ピアノ内部の接着部分や弦のバランスに悪影響を与え、思わぬ故障や音質の劣化を招くリスクがあるでしょう。

また、防音性がないために調律師による点検や試奏もできず、状態を確認できないまま時間だけが経過してしまうのも問題です。

こうした外部要因は目に見えにくいものの、年月を経て大きな損傷となって表れるため、防音や振動に配慮されていない一般のトランクルームはピアノの保管には不向きといえます。


重量と設置の問題

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ピアノは見た目以上に重量があり、アップライトピアノで200kg以上、グランドピアノになると300kgを超えることもあります。

一般的なトランクルームは重い家具や家電程度を想定しているため、床の耐荷重が不足している場合があり、設置そのものが不可能なケースも少なくありません。

さらに、搬入経路の問題も大きな障壁となります。

狭い廊下や階段、エレベーターのサイズが小さいとピアノを室内に運び入れること自体が困難です。

その結果、無理な搬入作業でピアノや施設を傷つけてしまうリスクも高まります。

仮に搬入できたとしても、重さによる床の沈み込みや傾きが生じれば、ピアノ本体に歪みが発生する可能性があります。

このように、重量や設置環境の問題はトランクルームにピアノを預ける上で大きなリスクとなるでしょう。


補償や保険の対象外

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ピアノは数十万円から数百万円、時にはそれ以上の価値を持つ高額な楽器ですが、多くのトランクルームではその価値に見合った補償や保険が用意されていません。

契約書を確認すると「貴重品・高額品・楽器類は保管対象外」と明記されている場合が多く、万が一の事故や破損が発生しても補償を受けられない可能性が非常に高いのです。

例えば、温度や湿度の変化による自然劣化、搬入時の傷や故障などは、ほぼすべて自己責任となります。

ピアノは見た目に異常がなくても、内部の弦やアクション部分に影響が及んでいるケースもあり、修理や調律には高額な費用がかかります。

そのような損害を補償してもらえない点を考慮すると、一般のトランクルームにピアノを預けることは極めてリスクが高いといえるでしょう。


メンテナンスができない

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ピアノはただ保管しておくだけでは状態を維持できない楽器です。

定期的な調律や内部清掃、部品の点検が欠かせませんが、トランクルームに預けてしまうと、それらのメンテナンスを行うことができなくなります。

特に長期間放置すると、鍵盤の動きが鈍くなる、ハンマーのフェルトが劣化する、内部にほこりが溜まるといったトラブルが進行してしまいます。

こうした変化はすぐには気づきにくいものの、取り出した際には大掛かりな修理や調律が必要になるケースが少なくありません。

また、トランクルームの環境によっては害虫やカビの発生も懸念され、音質や外観に大きな影響を与える可能性もあります。

定期的に状態を確認できないという点だけでも、ピアノ保管においては致命的な欠点といえるでしょう。


契約や費用面での不向き

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一般的なトランクルームは、家具や家電、季節用品を長期的に預けることを前提に設計されています。

そのため、引っ越しやリフォームなどで短期間だけピアノを保管したい場合には、契約条件が合わないケースが多いのです。

短期契約が難しいだけでなく、仮に空調や湿度管理のオプションが選べる施設でも追加料金が非常に高額になり、結果的に専門のピアノ保管サービスを利用するのと変わらない、もしくはそれ以上の費用がかかることもあります。

しかも、追加オプションをつけてもピアノに最適な環境が完全に整うわけではなく、結局リスクを抱えたまま保管することになります。

コスト面でも契約面でも、一般のトランクルームはピアノの一時保管には不向きだといえるでしょう。


まとめ

一般的なトランクルームはピアノ保管には適していない場合が少なくありません。

温度・湿度管理が不十分で楽器を傷めやすく、防音性や耐荷重の問題、搬入の困難さも大きなリスクです。

さらに補償対象外でメンテナンスもできず、費用や契約条件も不利な場合が多いです。

大切な楽器を守るためには、専門のピアノ保管サービスを利用することが安全で安心といえるでしょう。


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