タイヤを長持ちさせる保管方法は?
2025年 03月27日

タイヤを長持ちさせるには、正しい保管を行う必要があります。
この記事では、そんな正しい保管方法について解説していきます。
やってはいけないタイヤの保管は?

タイヤを長持ちさせるために、やってはいけない保管方法はなんでしょう。
ここからは、そんなやってはいけないタイヤの保管について解説していきます。
タイヤが汚れたまま保管しておく
汚れには油分や化学物質が含まれていることがあり、これがゴムを劣化させる原因になります。
また、汚れを放置するとタイヤ表面に細かなヒビが入りやすくなり、寿命を縮めることにつながるでしょう。
洗剤を使ってゴシゴシ洗う
一見、清潔にすることは良いことのように思えますが、強い洗剤を使用するとゴムの成分が分解され、ひび割れの原因になります。
特に、研磨剤が含まれた洗剤で強くこすると、表面が削れ、タイヤの耐久性が低下する可能性があるでしょう。
雨が当たるところに置いておく
タイヤのゴムには防水性がありますが、雨に長時間さらされると水分がゴム内部に浸透し、劣化を早めます。
特に冬場の凍結や夏場の高温多湿が影響すると、タイヤの柔軟性が失われ、ひび割れや硬化の原因になるでしょう。
日光が当たるところに置いておく
日光に含まれる紫外線は、ゴムの成分を分解し、劣化を加速させます。
特に夏の強い紫外線を受け続けると、ゴムが硬くなり、弾力性が失われてしまいます。
これが進むと「オゾンクラック」と呼ばれる細かい亀裂が発生し、安全性が大幅に低下するでしょう。
タイヤ保管時の正しい置き方

タイヤを保管する際は、置き方にも注意が必要です。
適切な積み方をしないと、タイヤが変形したり劣化が早まる可能性があります。
ホイール付きタイヤの場合
ホイール付きの場合、横積み(タイヤを寝かせて積む)のが最適です。
ホイールの重さがタイヤにかかるため、縦積みにすると接地面が変形する恐れがあります。
横積みにした場合は、半年に一度並べ替えることで、負荷を均等にし、変形を防ぐことができます。
ホイールなしタイヤの場合
縦積み(タイヤを立てて並べる)のが一般的です。
横積みにすると下のタイヤが重みで変形したり、サイドウォール(側面)に傷がつく恐れがあります。
縦積みにした場合も、半年に一度は順番を入れ替えると良いでしょう。
タイヤラックを活用する
タイヤラックを使うと、縦積み時の転がり防止や省スペース収納が可能になります。
横積み用・縦積み用があるため、タイヤのサイズや収納スペースに合わせて選びましょう。
タイヤ保管は何年まで可能?

タイヤはゴム製品であるため、使用の有無にかかわらず経年劣化が進みます。
どんなに丁寧に保管していても、時間が経つとゴムの柔軟性が失われ、安全性が低下するため、一定の期間を目安に交換が必要です。
新品で一度も使用していないタイヤは、製造から約10年が保管の限界とされています。
ただし、未使用でもゴムの成分は時間とともに変化するため、特にスタッドレスタイヤの場合は4年程度が保管の目安です。
スタッドレスタイヤはゴムの柔らかさが性能に直結するため、長期間の保管によって硬化すると、本来のグリップ力を発揮できなくなる可能性があります。
一度使用を開始したタイヤは、走行による摩耗だけでなく、空気圧や温度変化の影響を受けるため、寿命が短くなります。
一般的に夏タイヤは使用開始から4~5年、スタッドレスタイヤは製造から3~4年が交換の目安です。
特にスタッドレスタイヤは、溝が十分に残っていてもゴムの硬化が進むと雪道での性能が低下するため、使用期限には注意が必要です。
タイヤの製造年月を確認するには、側面に刻印されているセリアル番号をチェックします。
例えば「RXE1020」という刻印がある場合、これは2020年の第10週目に製造されたことを意味します。
この情報を参考にしながら、タイヤの保管期間や交換時期を適切に判断しましょう。
長持ちさせるにはタイヤ保管サービスを活用しよう!

タイヤの保管場所がない場合や、自宅での保管が難しい場合は、「タイヤ保管サービス」を活用するのがおすすめです。
このサービスは、大手カー用品店をはじめ、地元の整備工場やガソリンスタンドなどでも提供されており、預けるだけでなくタイヤの履き替えまで行ってもらえるため、手間がかからず安全性の面でもメリットがあります。
保管料金はタイヤの大きさによって異なりますが、一般的には春から秋の間で5,000円(軽自動車用)~12,000円(大型SUV用)ほどが相場です。
タイヤ保管サービスを利用することで、適切な環境で保管できるだけでなく、交換の手間を省くこともできます。
特に、限られたスペースを有効活用したい場合や、タイヤの劣化を防ぎたい場合に便利なサービスといえるでしょう。
まとめ
タイヤを長持ちさせるには、保管の環境が重要です。
適切な管理をしたい場合は、タイヤ保管サービスを利用すると良いでしょう。
参考URL
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