越境ECで知っておきたい物流の基礎
2024年 05月31日

越境ECでは、物流も重要な要素のひとつです。
この記事では、そんな越境ECの物流について解説していきます。
そもそも越境ECとは?

越境ECは、国境を越えて商品を販売するビジネス形態です。
メリットとして、新たな顧客層の獲得が見込め、国内市場に限定されない拡大が期待できます。
また、ECサイトの構築や運営は、実店舗よりも低コストで行う事が可能です。
一方、越境ECは言語や文化の違いによるコミュニケーションや、販売先国の法律・規制への対応が課題です。
また、外貨建ての取引では為替リスクや手数料がかかり、商品の輸送コストも高くなります。
デメリットを最小限に抑えるためには、セキュリティ対策や信頼できる決済システムの導入が必要です。
越境EC物流の重要性

越境ECでは、商品を国境を越えて販売するため、安定した物流が不可欠です。
その中で越境EC物流の重要性は、売上に直結する点と購入者の満足度に関わる配送日数、料金の面から考えられます。
ここでは、そんな重要性について項目ごとに解説していきます。
売り上げに直結する
物流は売上に直結するポイントであり、商品が購入者に届かなければ売上にはなりません。
国内の物流では在庫管理や配送トラブルに対応しやすいですが、越境ECでは物流管理が怠られると在庫ミスや配送トラブルが発生しやすくなります。
これらのトラブルは既存顧客の離れやネガティブな口コミにつながり、売上低下に繋がります。
配送日数と料金
越境ECでは購入者の購買要因になる配送日数と料金が重要です。
国を越えるため商品到着までの日数が増え、料金も高くなる傾向があります。
そのため、運営者は配送スピードと送料のバランスを見ながら適切な物流戦略を立てる必要があるでしょう。
購入者の満足度が下がるとリピート率が低下し、売上に悪影響を与えます。
従って、物流戦略は顧客満足度と売上向上に直結する重要な要素となるでしょう。
越境EC物流の課題

越境ECの海外物流にはいくつかの課題があります。
まず、対象国によって配送日数が異なる点ですが、これは国境を越えるため通関手続きや現地での配送に時間がかかる場合があるのが原因です。
そのため対象国のリードタイムを把握し、適切な配送スケジュールを立てる必要があるでしょう。
また通関手続きも複雑であり、必要な書類や手続きを把握し、コストや手間を考慮する必要があります。
さらには、配送中の商品が破損するリスクも考えられるでしょう。
海外の配送業者の取り扱いが不安定なため、丁寧な梱包や品質管理が求められます。
これらの課題を克服するためには、対象国の情勢や手続きを理解し、丁寧な梱包や効率的な配送システムを導入することが重要です。
商品を海外に配送する際の注意点

商品を海外に配送する際には、以下の4つの注意点が重要となります。
配送料
配送料を抑えつつも利益を確保するために、梱包後の重量とサイズを正確に計算し、適切な配送サービスを選択することが大切です。
また、国際配送用の段ボールやクッション材を使用して梱包し、破損や破れのリスクを最小限に抑えましょう。
梱包作業
配送中の衝撃や振動に耐えられるよう、壊れやすい商品には特に丁寧な梱包が必要です。
段ボール箱をしっかりと固定し、クッション材を十分に詰めてから、箱がしっかりと封印されているか確認しましょう。
海外配送可能な商品
各国の輸出入規制を事前に確認し、配送先国で許可されている商品のみを配送しましょう。
ジェトロなどの情報源を活用して、規制に適合した商品の選定を行いましょう。
通関手続き・手数料
通関手続きの難しさや手数料の変動に備えて、必要な書類を英語や現地の言語で作成します。
通関手続きの代行業者を利用することで、手続きの手間や言語の壁を克服し、スムーズな海外配送を実現できます。
これらの注意点を踏まえて、商品の海外配送を行いましょう。
越境ECで海外発送できる業者は?

実際に海外発送ができる業者は、どのような業者なのでしょう。
ここからは、越境ECで海外発送ができる業者を紹介していきます。
日本郵便
日本郵便は、EMSや国際eパケットなど、さまざまなサービスを提供している業者です。
EMSはスピーディーな配送が可能であり、国際eパケットは小型物品の送付に適しています。
佐川急便
世界220カ国に配送可能で範囲が広く、特に一部地域やEU加盟国などへの配送が可能です。
荷物のサイズや重量に制限がありますので、事前に確認が必要です。
ヤマト運輸
世界200カ国以上にサービスを提供しており、荷物のサイズや重量に応じた配送が可能です。
会社までの集荷も行っており、利便性が高いです。
まとめ
越境ECは、国内EC以上に物流が重要となります。
越境ECの物流を理解してビジネスチャンスを掴んでいきましょう。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
参考URL
- 越境ECは物流が重要!海外配送の基礎知識と課題、押さえておきたい3つのポイント|ECのミカタ (ecnomikata.com)
- 越境ECとは?メリット・デメリットや始めるために必要な準備を解説 | ヤマト運輸 (kuronekoyamato.co.jp)
- 越境EC向け商品の配送方法は?配送会社の選び方や注意点は? – BeeCruise株式会社
国立倉庫のネット通販物流代行サービスなら、受注から配送までらくらく自動化!すべてお任せください。
EC通販の物流代行サービスなら国立倉庫