ピッキングでも使用するQRコードの仕組みとは?

2024年 10月10日

テーマ:

画像出典元

倉庫などで在庫管理やピッキングをする際には、QRコードやバーコードが使われています。

この記事では、その中でも特にQRコードに焦点を当ててご紹介していきます。


QRコードとは

画像出典元

QRコードは「Quick Response」の略で、迅速に情報を読み取ることができる二次元バーコードの一種です。

1994年に日本のデンソーウェーブ社が開発し、その後世界中で広く使われるようになりました。

特徴は、従来のバーコードよりも多くの情報を一度に記録でき、専用のスキャナーやスマートフォンで簡単に読み取れる点です。

また、QRコードは無料で利用でき、仕様がオープンソースとして公開されているため企業や個人が自由に使うことが可能です。

そのため、QRコードは在庫管理だけでなく決済、チケットの提示、ウェブサイトへのアクセスなど多くの場面で利用されるようになり、世界的に普及しています。


バーコードとの違い

©国立倉庫

バーコードとQRコードには大きな違いがあります。

バーコードは縦線の太さで数字やアルファベットを表す「一次元コード」です。

それに対してQRコードは「二次元コード」と呼ばれ、縦と横に並んだ点(ドット)で情報を表現します。

そのため、QRコードはバーコードよりもはるかに多くの情報を記録でき、URLやメールアドレス、漢字やかな、さらには画像やサウンドデータまで埋め込むことができます。

具体的には、QRコードは数字のみなら最大7,089文字、英数字なら4,296文字、バイナリデータでは約3KB分の情報を記録することが可能です。

また、読み取り方法にも違いがあります。

バーコードは専用のバーコードリーダーを必要とし、特定の機器やシステムと連携して使用されます。

一方、QRコードはスマートフォンのカメラやアプリで簡単に読み取ることができ、特別な機器を必要としません。


QRコードを活用した在庫管理とは

©国立倉庫

QRコードを活用した在庫管理は、在庫アイテムにQRコードを付与しスマートフォンや専用のスキャナーで読み取ることで効率的に行う手法です。

この方法により、在庫の入出庫や棚卸が迅速かつ正確に進むため在庫管理が容易になります。

先にも説明しましたが、QRコードは多量のデータを記録でき、製品情報やロット番号に素早くアクセスできるのが特徴です。

また、QRコードは360度どの角度からでも読み取れるため、操作性が高く部分的に情報が欠落しても復元できる機能を持っています。


在庫管理にQRコードを使うメリット

©国立倉庫

在庫管理にQRコードを使うメリットは何でしょう。

ここからは、そんな在庫管理にQRコードを使うメリットについて解説していきます。

作業効率の改善

QRコードを導入することで、作業の効率を大きく向上させることが可能です。

従来の手作業によるデータ入力や在庫確認は多くの時間を必要としましたが、QRコードをスキャンすることで在庫情報が即座に更新され、作業が大幅に迅速化されます。

その結果担当者の負担が軽減され、生産性の向上が見込まれます。

エラーの減少

QRコードを使用することで、人的エラーを著しく減少させることが可能です。

手動の在庫管理では誤入力や見逃しが多く発生しがちですが、QRコードをスキャンすることで自動的に正確なデータが入力され、ミスの発生を防ぐことができます。

これにより、誤った在庫情報に基づく再発注や過剰在庫のリスクを軽減できます。

引き継ぎの容易さと属人化の防止

在庫管理における独自のルールや手法が引き継ぎを難しくすることがありますが、QRコードを活用すれば業務が標準化され、引き継ぎを簡易的にすることが可能です。

これにより、属人化のリスクが減り業務の効率化やトラブルの回避が期待されます。

リアルタイムでの在庫確認

QRコードを活用することで、在庫情報をリアルタイムで確認することが可能です。

スキャンした結果がシステムに自動で反映されるため、在庫の状況に遅れがなく常に最新の情報を把握できます。

これにより、在庫切れの早期発見や迅速な対応が実現し、需要の変動にも柔軟に対応できるようになります。


QRコードは自作できるのか

画像出典元

QRコードは、簡単に自作することができる上に無料で利用することが可能です。

QRコードを無料で作成できるウェブサイトやアプリも数多く登場しています。

また、Excelでも作成ができるためQRコードに入れたい情報があれば誰でも簡単に自作することができます。


まとめ

QRコードは、バーコードよりも導入が容易でありスマホのカメラでも読み込むことが可能です。

また、作成する際にも簡単に自作できるツールが数多くあります。

入出荷時のミスや倉庫の人手不足に悩んでいる管理者の方は、ピッキング時の効率向上やミスの削減のために導入を検討してみてはいかがでしょう。


国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。

国立倉庫の通販物流代行サービス

参考URL

国立倉庫のネット通販物流代行サービスなら、受注から配送までらくらく自動化!すべてお任せください。
EC通販の物流代行サービスなら国立倉庫

おすすめコラム記事