電子ピアノはどうすれば長持ちする?木製のピアノと保管方法に違いはある?

2025年 04月23日

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電子ピアノは、どうすれば長持ちさせることができるのでしょう。

この記事では、そんな電子ピアノを長持ちさせる方法と木製ピアノとの保管方法の違いについて解説していきます。


電子ピアノの寿命はどのくらい?

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電子ピアノの寿命は、一般的に10年~15年といわれています。

これは、アコースティックピアノ(30~50年)と比べてかなり短いのが特徴です。

電子ピアノは、音を電子回路で再現しているため、内部には多くの電子部品が使われています。

この電子部品は、年月が経つと劣化してしまい、音が鳴らなくなるなどの不具合が起きやすくなります。

また、主要な部品がすでに生産終了していることも多く、修理したくても部品が手に入らないケースも少なくありません。

一方で、電子ピアノは調律が不要で、メンテナンスの手間が少ないというメリットもあります。

普段の手入れも軽く拭く程度でOKなので、気軽に使える点が魅力です。

ただし、「長く使いたい」「将来的に買い替えたくない」という方には、アコースティックピアノのほうが向いているかもしれません。

電子ピアノは便利で手軽な反面、寿命は短めという点を知っておくと、後悔のない選択ができるでしょう。


電子ピアノを長持ちさせる方法は?

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電子ピアノを長持ちさせるには、工夫が必要です。

ここからは、そんな電子ピアノを長持ちさせる方法について解説していきます。

「置き場所選び」が寿命を左右する

電子ピアノは湿気や直射日光に弱い精密機器です。

設置場所は風通しがよく、日差しの当たらない場所を選びましょう。

湿気の多い場所では電子部品が劣化しやすく、日光による本体の変色や内部トラブルも心配です。

エアコンの風が直接当たる場所も避けてください。

掃除は「やさしく・こまめに」が基本

日々のちょっとしたお手入れが、電子ピアノの劣化を防ぎます。

鍵盤や本体にホコリがたまると、鍵盤の動きが悪くなる原因になります。

掃除は乾いた柔らかい布でやさしく拭き取り、シンナーやベンジンなどの溶剤は絶対に使用しないでください。

「違和感」は早めのサイン

「鍵盤が重い」「音が出ない」など、いつもと違うと感じたら要注意です。

そのまま使い続けると、さらに症状が悪化してしまうこともあります。

自分で修理を試みるのは危険なので、すぐにメーカーや販売店に相談しましょう。


電子ピアノと木製ピアノの保管方法の違い

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電子ピアノと木製ピアノの保管方法の違いは何でしょう。

ここからは、そんな電子ピアノと木製ピアノの保管方法の違いを解説していきます。

電子ピアノの保管方法

電子ピアノを保管する場合は、直射日光が当たる場所や暖房器具の近くは避けましょう。

日光による熱や紫外線は、鍵盤の材質や内部の電子部品にダメージを与え、劣化を早める原因になります。

また、急激な温度変化も内部回路や接着部分に負担をかけてしまうため、安定した室温を保つことが望ましいです。

さらにホコリは大敵で、放置すると通気口やキーの隙間から内部に入り込み、誤作動や接触不良の原因となります。

柔らかい布で定期的に表面を拭き、使用しないときはキーボードカバーや防塵カバーをかけておくと安心です。

さらに、電子ピアノの機能を常に最適に保つためには、ファームウェアのアップデートにも注目しましょう。

メーカーの公式サイトで更新情報をチェックし必要に応じてソフトウェアを最新版に保つことで、動作の安定性や新機能の追加などメリットが得られます。

木製ピアノの保管方法

ピアノは木材や金属などの天然素材でできているため、温度や湿度の影響を受けやすい繊細な楽器です。

特に注意したいのが急激な温度変化で、直射日光が当たる場所や冷暖房の風が直接当たる位置に置くと、木材が膨張・収縮してゆがみや故障の原因になります。

また、湿度管理も重要で、ピアノに適した湿度は40〜60%です。

湿度が高すぎると金属部分がさびたり、フェルトが劣化する可能性があり、逆に乾燥しすぎると木材がひび割れる恐れもあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、湿度計を設置して環境を把握し、必要に応じて加湿器や除湿器で調整するのがおすすめです。

日頃の管理と合わせて、年に1〜2回の調律や定期点検を行えば、ピアノはより長く美しい音色を保ち続けることができます。


まとめ

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電子ピアノは気軽に扱える反面、環境に配慮した設置とこまめな掃除が寿命を延ばす鍵です。

木製ピアノは、手間はかかるものの丁寧な環境管理で長く愛用できる楽器です。

どちらのピアノも、愛情を持って日々のケアを行うことで、より長く快適に演奏を楽しむことができるでしょう。

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