海外に倉庫を借りるメリットは?
2024年 07月29日
越境ECの拡大を考える場合、海外に倉庫を借りるのもひとつの選択肢となります。
この記事では、そんな海外倉庫について解説していきます。
海外倉庫を借りるメリットは?
海外倉庫を借りることはどんなメリットがあるのでしょう。
ここからは、そんな海外倉庫を借りるメリットについて解説していきます。
輸送費の節約と工数の削減
まず、輸送費の節約と工数の削減が挙げられます。
海外倉庫に製品を一時的に保管し、自社のスケジュールに合わせてひとまとめにし輸送することで、仕入れや注文ごとに個別に海外配送を行うよりも手続きの手間と輸送コストを大幅に抑えることが可能です。
例えば、複数の仕入れ先から購入した商品を一旦海外倉庫に集約して効率的にパッキングし、一括して輸入することで、送料を削減し税関手続きも一回で済ませることができます。
人件費の削減
海外倉庫を借りることで人件費の削減が可能です。
特に日本よりも人件費が安いアジアなどの地域にある海外倉庫を借りることで、検品やタグ付けなどの物流加工を人件費の安い海外で完了することもできます。
そのため、国内で行う作業が減るので人件費の削減に繋がります。
これにより、物流業務のコストを抑えつつ効率的に運営することが可能です。
仕入れ先の選択肢が増える
海外倉庫を借りることで仕入れ先の選択肢が増えます。
日本への直接発送をしていない海外企業からも、発送することが可能な場所に海外倉庫があれば今まで取り扱うことができなかった商品も仕入れることが可能となるため、仕入れ先の選択肢が大幅に増えます。
これにより、多くの選択肢から最適な商品を調達することが可能です。
海外倉庫はどうやって選ぶ?
海外倉庫はどのように選ぶとよいのでしょう。
ここからは、海外倉庫の選び方について解説していきます。
日本語での対応ができるか
海外倉庫を選ぶ上では、言語対応の確認が不可欠です。
もし担当者が英語でのやり取りに不安がある場合、日本語対応が可能な倉庫を選びましょう。
海外での物流は国内に比べて手続きが複雑で時間がかかり、その結果トラブルも起きやすくなります。
日本語でのコミュニケーションが取れないと、トラブル発生時に適切な対応が難しくなるため、日本企業が提供する倉庫や現地で日本人が運営する倉庫が安心です。
代行サービスの有無
次に、代行サービスの有無を確認しましょう。
通関手続きや梱包などの代行サービスを提供している倉庫を選ぶと、物流業務が効率的になります。
特に通関手続きは法的なもので、ミスがあると大きな損害を被る可能性があります。
代行サービスを利用することで、リスクや手間を大幅に軽減できます。
自社商品に合った倉庫か
商品に合った保管方法が可能かどうかも重要です。
温度や湿度の管理が必要な商品であれば、冷蔵機能を備えた倉庫や、期限データを管理できるシステムが整っている倉庫を選びましょう。
またアパレル商品などの場合、ハンガーに掛けた状態での保管や輸送が可能な倉庫が適しています。
このように、海外倉庫を選ぶ際は言語対応の有無、代行サービスの充実度、そして商材に応じた適切な保管方法を基準に選ぶことが重要です。
これらのポイントを押さえることで、物流業務を効率的かつ安心して進めることができます。
国際倉庫に関係のあるフォワーダーとは
フォワーダーは、国際輸送の手配から通関手続き、保管および梱包、配送までの全てを一括で行います。
海外に自社倉庫や提携倉庫を持つフォワーダーを利用することで、インボイスの作成や輸送の手配も代行してもらえるため、輸入業務が非常にスムーズになります。
フォワーダーによって得意とする分野や実績のある地域、輸送手段の選択肢が異なるため、自社のニーズに合ったフォワーダーを選ぶことが重要です。
また、個人事業主や小規模事業者は、少量からでも対応可能なフォワーダーを選ぶと良いでしょう。
フォワーダーの業務内容は、船舶や航空機などの輸送手配、必要な輸送書類の作成、通関業務、現地での保管および配送業務を含みます。
フォワーダーは自社で輸送手段を持たず、提携先の船会社や航空会社を利用して貨物を運搬します。
これにより、複数の輸送手段から最適なものを選ぶことができ、コストや日数の面で有利です。
また、通関手続きや保税地域での業務もフォワーダーが代行するため、輸送中や現地で問題が発生した場合にもリスクを軽減できます。
フォワーダーを選ぶ際には、自社の輸送条件や商材に合った業者を選ぶことが重要です。
フォワーダーの取扱量や、輸出入国に支店や代理店があるかも確認しておきましょう。
これにより、迅速で柔軟な対応が期待でき、国際物流の効率がさらに向上します。
まとめ
海外倉庫を利用することで、輸送費と手間の削減、人件費の抑制、仕入れ先の拡大といった多くの利点を享受することができます。
これにより、企業は効率的かつ経済的に物流業務を行うことができ、競争力を高めることができるでしょう。
国立倉庫のEC通販物流代行サービスでは、大規模なものから小規模のものまで入出庫量に関係なく対応しています。
参考URL
- 「国際(海外)物流とは?」貿易との違い・種類・仕組み・課題を解説 | 海外進出ノウハウ | Digima〜出島〜 (digima-japan.com)
- フォワーダーとは?業務内容や国際物流における必要性・活用メリット | 解説法人のお客さま | 日本郵便 (japanpost.jp)
- 海外倉庫とは?国際物流における輸出通関手続きの初心者ガイド – Shopify 日本